「この歳から新しいことを始めるなんて、もう遅すぎるよ」
「いまさら環境を変えたって、どうせ上手くいくはずがない」
私たちは何か「やりたい」と心が動いた時、すぐさま年齢を理由にして、それに蓋をしてしまいます。
失敗して恥をかくくらいなら、今のままの安全な場所にいた方がいい。
そうやって「やらない理由」を探すことにおいて、人は天才的です。
しかし、「今さら」という言葉で自分の直感を無視し続けると、心は確実に活力を失っていきます。
年齢という呪縛を手放し、自分の直感に素直に従うことの大切さを、今日は紐解いていきます。
生きている間は、死んでいない
年齢にとらわれ、行動をためらう私たちに対して、中村天風氏は著書『運命を拓く』の中で、このようなハッとする死生観を語ります。
人間、時が来れば、一度は死ぬけれども、しかし、生きている間は死んでないのだから、生きていられれば、齢なんて関係ないではないか。
(中村天風『運命を拓く』より)
私たちは「もう若くないから」と、自らが勝手に設定したタイムリミットに従うかのように振る舞いがちです。
しかし天風氏によれば、生きている間は、間違いなく「生きて」います。
命のエネルギーに年齢制限などありません。
今日という日は、残された人生の中で最も若い日です。
「生きている間は死んでないのだから、やればいいじゃないか」というこの豪快な真理の前に、年齢という言い訳はあまりにも小さく見えてきます。
「やらない理由」はいくらでも湧いてくる
頭では分かっていても、「それでもやっぱり……」と尻込みしてしまうのが人間の性(さが)です。
それも仕方ありません。
偉そうに書いている私自身も、合気道を始めようと思った時、「今さら」という言い訳がいくつも頭をよぎったのを覚えています。
- 「今さら、畳に投げつけられるなんて体力的にキツいだろう」
- 「今さら始めたら、怪我をしてしまいそうで怖い」
- 「今さら初心者に混ざって、この歳で新しい動きを覚えられるのか」
- 「今さら難しいことに挑戦して、できなくて馬鹿にされるのが恥ずかしい」
- 「やっぱり、今さら始めても遅いだろう……」
次から次へと、もっともらしい「やらない理由」が湧き出てきました。
人間は、本能的に変化を恐れる生き物です。
だからこそ、理性を総動員して「やらない方がいい正当な理由(言い訳)」を作り出し、自分を納得させようとします。
やらずに後悔するか、直感に従うか
しかし、いくら理屈で「やらない理由」を並べ立てても、心の奥底にある「やってみたい」という直感、すなわち【自分軸】の声は消えませんでした。
人生において、迷った時の判断基準の一つに、「やって失敗したこと」への後悔と、「やらずに諦めたこと」への後悔があります。将来振り返った時、どちらが自分の心に深く残るか。
やってみて、もしダメなら笑い話にすればいい。
「やっぱり痛かったな」で済む話です。
しかし、あの時始めていれば……という「やらずに諦めた後悔」は、一生引きずることになります。
だから私は、自分の直感に素直に従い、道場の門を叩きました。
結果として、あの時「今さら」を手放し、「まずはやってみる」と一歩を踏み出したことが、今の私の強固な自分軸をつくっています。
生きていれば、年齢など関係ありません。
自分の「好き」や「やりたい」という直感に、もっと素直になっていいのです。
今日の稽古
心が「やりたい」と動いた時、年齢を理由にブレーキをかけていないか。
「やらない理由」を並べ立てて、直感の声を無視していないか。
「今さら遅い」と諦めそうになった時、自分にこう語りかける。
「今日が最も若い日だ。まずはやってみよう」と。
今日も私は、「今さら」を手放し、自分の心に素直に従う稽古を実践する。
💡 「今さら、働く環境を変えるなんて遅すぎる」と諦めている方へ
「この年齢で転職やキャリアチェンジなんて、リスクが高すぎる」と、今の苦しい環境に自分を縛り付けていませんか? しかし、心が悲鳴を上げ、「ここではないどこかへ行きたい」という直感があるのなら、その声は無視すべきではありません。生きている限り、遅すぎることはないのです。
「やらずに後悔する」人生を避けるため、まずは今の自分に何ができるのか、プロの伴走者と共にキャリアの現在地を棚卸しするのも一つの手です。
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