転職しないほうがいい人とは、どんな人かではなく、どんなときか

リストを見ながら考え込んでいる人

「転職しないほうがいい人の特徴」で検索すると、12選とか7選とかがズラリと並びます。

さっそく自分がいくつ当てはまるのか数えてしまいます。
3つ当てはまったからやめておくべきなのか、9つ外れたから動いていいのか。

多くの人は読み終わっても、決められずに悩み続けます。

私は30代で大手企業に転職して、数ヶ月で休職しました。
それから20年、同じ会社にいます。

その間、転職しなかったことを後悔しているかというと、していません。

そのうえで思うのは、あのリストは軸がずれている、ということです。
転職しないほうがいいかどうかは、どんな人かではなく、どんなときかで決まると思います。

目次

「転職しないほうがいい人」の特徴を探しても、答えは出ない

転職はタイミング

同じ人でも、時期によって答えが変わる

出ているリストは、間違っていません。

逃げの転職はうまくいかない。
スキルが足りないまま動くと苦しくなる。
人間関係だけが理由なら、次でも同じことが起きる。

どれも、そのとおりだと思います。

ただ、これらは人の属性として書かれています。

自分がその「人」に当てはまるかを探すと、たいてい半分当たって半分外れます。
同じ人が、3年前なら動くべきだったし、いまは待つべきだ、ということが起きます。
逆もあります。

見るべきなのは、自分がどんな人かではなく、いまがどんなときか。
私はそう思っています。

判断ができる状態にないときは、転職しないほうがいい

判断できる状態でないときは転職しない

私は30代で転職して、数ヶ月で休職した

30代のはじめに、大手企業に転職しました。

転職先では、時間外が月200時間を超えていました。
数ヶ月で、休職しています。

その休職中に、もう一度転職活動をしました。
この会社にいるのがつらくて、転職エージェントと面談もしています。

いま振り返ると、あのとき通常の判断ができていたとは思えません。
結局、決断はしませんでした。

あのまま動いていたら、たぶん失敗していたと思います。
判断力が落ちているときの決断は、判断を誤る可能性が高く、危険です。

いま同じ状態にいるなら、決めるより先に、決められる状態まで戻るほうが先だと思います。

外の実態を確かめていないときも、転職しないほうがいい

転職の情報を探す

求人票を見ても、中のことは分からない

転職して分かったのは、環境が大きく変わることのリスクでした。

外からは、本当の実態が見えません。

求人票にはしっかりと条件は書かれています。
給与、勤務地、職種、休日。どれも大事ですが、実際に働きはじめて効いてくるのは、そこではありませんでした。

誰と働くのか。
どんな順番で物事が決まるのか。
忙しいと言われている部署が、実際どれくらい忙しいのか。

見えないまま「良さそうだ」と判断すると、入ってから前提が崩れます。

これは能力の問題ではありません。
情報がなかっただけです。

そして、外の実態を知る手段はあります。
求人票を眺めているだけでは届かないところに、情報はあります。

動かなかったことを後悔していないのは、たまたまかもしれない

動かない判断と転職する判断

動かなかったのは判断ではなく、判断する余力がなかっただけ

それから20年、同じ会社にいます。

後悔しているかというと、していません。
あのとき動いていたら、たぶん失敗していたと思うからです。

ただ、これは自慢できる話ではありません。

私は「いまは動くべきではない」と判断して残ったのではなく、判断する余力がなかったから残りました。

たまたま、「メンタルが不調の時には重大な決断をしてはいけない」という言葉が脳裏をかすめました。
いつどこで読んだ本かはわからないけれど、ふと頭をよぎった。

結果的にそれがよかっただけです。
運の要素もあります。

逆にもし、いま判断できる状態にある人には、判断してほしいと思います。
動く動かないではなく、材料を持ったうえで自分で決める。

それができるのは、決められる状態にある人だけです。

最後に——探すのは、特徴ではなく時期

転職時期

転職しないほうがいい人は、います。

ただ、それは性格や経歴の話ではなく、時期の話だと思います。

判断できる状態にないなら、決めない。
外の実態を知らないなら、まず知る

リストを上から読んで自分を当てはめるより、そのほうが早いはずです。

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この記事を書いた人

合気道のまさ|合気道三段

人生のどん底から私を救ったのは、名著を「稽古」のように読み返す習慣と、合気道でした。

このブログでは、名著の知恵を合気道の身体感覚で読み解き、しなやかに生きる「型」をお届けします。

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