「答えの出ない渦」から抜け出せないあなたへ
仕事のこと、将来のこと、人間関係のこと。
気づけば一日中、同じことをぐるぐると考えて、心が重く、疲弊してしまっていませんか?
「悩む」ことは、一見すると真面目に問題に向き合っているように見えます。
しかし、実はその渦の中に留まっている間、事態は一歩も前に進んでいません。
悩むのは無駄。考え抜いたら「おしまい」にする
稲盛和夫氏は、著書の中で「悩む」という行為に対して明確な一線を引いています。
人間は人生でいろいろなことで悩みます。しかし、私はそうしないことにしていますし、また「悩むな」とみんなにいっています。
深く考えることは必要です。しかし、悩みをもつと、場合によっては体を壊しますし、何の益にもなりません。それは無駄なことなのです。
仕事のうえで問題が起これば、私はそれを解決するために、「考えて、考えて、考え抜く」ことはしますが、対策を立てたらそれでおしまいです。
(稲盛和夫『稲盛和夫の哲学』より)
「深く考えること」と「悩むこと」は全くの別物です。
これ以上考える余地がないという極限まで考え抜き、打てる対策を立てる。
そこまでやったら「それでおしまい」にする。あとは人事を尽くして天命を待つ。
稲盛氏は、徹底的に思考したあとは、悩みという心の停滞が起きる前にスパッと断ち切ることを教えています。
合気道の稽古中は、悩む余地などない
合気道の道場においても、この「悩みを断ち切る」感覚を身体で学ぶことができます。
道着に着替え、道場に入り、稽古が始まった瞬間、日常の悩みは入り込む隙を完全に失います。
次々に繰り出される相手の技、気と気の結び、そして全身で受ける「受け身」。
夢中で身体を動かしている間、心は過去の後悔や未来の不安から離れ、「今、この瞬間」だけに100%集中しています。
特に「受け身」を取るたび、床からの適度な衝撃が全身に伝わり、血流が一気に巡り始めます。
すると、頭の中で凝り固まっていた思考のループが物理的に解きほぐされていくのです。
稽古が終わる頃には、道場に入る前に抱えていた重たい悩みが嘘のように消え去り、驚くほど爽快な気分になります。
身体を動かし、今に没入することは、脳を悩みから強制的に解放する最高の処方箋なのです。
「悩まない」と自分で決めてしまう
稲盛氏の教えと合気道の理合いが教えてくれるのは、「悩みは自然に消えるのを待つものではなく、自ら断ち切るものだ」ということです。
「今日はもう、これ以上悩まない」
そう自分自身で決めてしまう。
解決策を考え抜いたのなら、あとは天に任せる。
あるいは、一度思考を止めて外を歩いたり、身体を動かしたりして血液の巡りをよくし、他のことに没入して悩みを強制終了させる。
自らの意志で悩みを断ち切ることが、あなたの人生を好転させ、豊かな時間を生み出す第一歩となります。
今日の稽古
同じ悩みをぐるぐると繰り返し、心のエネルギーを消耗していないか。
悩むことは解決には繋がらず、何の益にもならない。
思考のループに陥りそうになった時、自分にこう語りかける。
「十分に考え抜いた。これでおしまいだ」と。
あとは自ら思考を断ち切り、今この瞬間に意識を向ける。
今日も私は、無駄な悩みをスパッと手放し、心を清々しく保つ稽古を実践する。
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■ この記事を書くにあたって読み返した本
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[新装版]稲盛和夫の哲学 人は何のために生きるのか [ 稲盛 和夫 ] 価格:1100円 |


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