休みの日なのに、月曜の会議のことを考えている。
考えても答えは出ないのに、頭の中で回り続ける。
そのままにしておくと、休んでいても休まらず、不安ばかりが大きくなっていきます。
デール・カーネギー氏は『道は開ける』で、人間は一度に「一つのこと」しか思考できない、だから忙しい状態に身を置くと不安をぬぐい去れる、と書いています。
不安を考えないようにするのではなく、頭を別のことで埋める。
少し難しくて夢中になれることを一つ持つ。
15年以上、合気道の稽古に夢中になってきた私の経験から書きます。
カーネギー「人間は一度に『一つのこと』しか思考できない」

忙しい状態に身を置くという単純なことで、なぜ不安をぬぐい去ることができるのだろうか?そのわけは、ある法則ー心理学が明らかにした最も基本的な法則のためである。その法則とは、どんなに優秀な頭脳の持ち主であっても、人間は一度に「一つのこと」しか思考できないというものだ。
(デール・カーネギー『道は開ける』より)
不安を追い払おうとするより、別のもので心を埋めるほうが早いのです。
技が難しいと、悩む余裕がない
合気道の稽古をしているあいだ、悩みは自分の中にありません。
人生に思い悩んだとき、運動をして発散しよう、とよく言われます。
身体を動かすと、さわやかな気持ちになって、なんて小さなことに悩んでいたんだろう、と思えることもあります。
私の場合、それが合気道です。
稽古に専念する。
技が難しいので、ほかのことを考える余裕はない。
不安が回り始めたら、ノートに書き出す

稽古のない日に不安が回り始めたら、頭の中のもやもやを、すべてノートに書き出します。
頭の中から出さないと、同じようなことがぐるぐると頭をめぐります。
何も起きていないのに、悩みだけが深くなっていく。
うまく書こうとしなくていい。
思いついた順に、全部出す。
書き出すと、見えるようになります。
頭の中で回っていたのが、案外少ない数のことだったと分かることもあります。
夢中になれるものは、やってみて見つかる

夢中になれるものがない、と感じることもあるでしょう。
私も、始める前から合気道に夢中だったわけではありません。
武道がやりたかった。
護身術のようなことを習いたかった。
武道の中で、合気道が一番良さそうだった。
始めた理由は、それだけです。
やってみたら、私が望んでいたものが、まさにここにありました。
相手をやっつけるのではなく、相手を傷つけることなく制する。
その魅力に、一生やっていきたいと思えるものができました。
夢中になれるものは、やってみて初めて分かることがあります。
少しでも気になっていたことを、一度やってみる。
選ぶなら、少し難しいものがいいと思います。
簡単なことだと、手を動かしながら、また不安のことを考えてしまうからです。
何か夢中になれることを持つのは、人が生きていく上でとても大切です。
私にとっては、それが人格を高める武道でした。
合気道をやれていることを、幸せだと思っています。
今日の稽古

不安が頭から離れないとき、こう自分に言い聞かせる。
「一度に考えられるのは、一つだけ」と。
今日も私は、夢中になる稽古を続ける。
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