「おはようございます」
「お疲れ様です」
毎日繰り返すその挨拶。
いつの間にか、ただの「音」として、事務的に処理するだけの作業になっていませんか?
効率を求め、平穏に一日をやり過ごすことばかりを考えていると、人との接し方がどこか無機質な「タスク」に感じられてしまう。そして気づけば、自分自身の心まで枯れそうになっているかもしれません。
もし、その何気ない一瞬の挨拶が、実は自分と相手の運命を左右する「命の稽古」だとしたら、どうでしょうか。
今日は、中村天風氏が説く「心の置きどころ」と、合気道の「受け」に見る能動的な精神から、日常の些細な関わりを劇的に豊かに変える、エネルギーの出し方についてお話しします。
あなたの明日からの挨拶は、単なる「マナー」から、自分も相手も輝かせる「エネルギーの交流」に変わっていきます。
中村天風が説く「心一つの置きどころ」
中村天風氏は、著書『運命を拓く』の中で、握手ひとつでも強い意識を持ってやっていると語ります。
私が、あなた方と握手するときでも、必ず、
「私は、宇宙エネルギーを私の体に受け入れて、あり余るほどあるから、この力をこの人に伝えてあげよう」 という気持ちで手を握るのである。
わずかなことであるが、”心一つの置きどころ”である。
(中村天風『運命を拓く』より)
「自分には何もない」と思うのではなく、「自分は宇宙のエネルギーに満たされている」という積極的な意識を持つ。そして、そのあり余った力を相手にも分けてあげるつもりで接する。
たったこれだけのことですが、その一瞬、二人の間には単なる儀式を超えた「命の交流」が生まれます。
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合気道の「受け」は、相手にエネルギーを与える
この「自分のエネルギーを与えて、相手を生かす」という精神は、合気道の「受け」と同じです。
合気道の「受け」は、ただ投げられるのを待つ人ではありません。
こちらからも気を出しながら、相手の技を受け止める。相手が何にぶつかっているのか、何が足りないのかを自分の身体を通して伝える。
相手が成長するように、全力で稽古相手をつとめる。自分が上手くなることよりも、相手が向上するように力を注ぐ。
自分が持てる能力、気迫、感覚を最大限に、相手の成長のために投げ出す。
自分の能力を惜しみなく相手に差し出す姿勢は、自分の意志でできるのです。
「足りない」ではなく「溢れている」から始める
今の社会では、「自分は能力が足りない」「自分にないものは、早く手に入れたい」という切迫感に襲われてしまいます。
しかし、天風氏が説くように「自分にはあり余るほどの力がある」と、心を変えてみる。
「挨拶をするとき、相手にエネルギーを与える意識を込める」
「誰かの話を聴くとき、相手を包み込むように積極的な気で満たす」
合気道で気を出して相手の技を受けるように、日常の小さな接点に自分の持てるエネルギーを込めていく。
そうすると、あなたは「そこにいるだけで周りを明るくする人」であり、相手も自分も生かしあう素晴らしい存在になっていることでしょう。
今日の稽古
今日接する人に対し、こう心に唱えて行動する。
「私の溢れるエネルギーを、この人に分け与えよう」
オフィスのドアを開けて、最初に会った人に「おはようございます」と声をかけるその一瞬。
あるいは、スーパーのレジで店員さんと目を合わせるその瞬間。
ほんのわずかな時間でも、自分の内側にある気を惜しみなく相手に流し込むつもりで挨拶する。
このちょっとした「心一つの置きどころ」が、相手も自分も生かすことにつながっていく。
今日も一日、自分の身の回りで「エネルギーを与える稽古」の実践を重ねていきます。
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