何度も読んで血肉にする。稲盛和夫と合気道に学ぶ「反復読書」の稽古

「本は読んでいるけれど、現実の生活がなかなか変わらない
「読み終わった直後はやる気が出るけれど、翌朝には忘れている

そんなもどかしさを感じたことはありませんか?
せっかくの素晴らしい教えも、一度読んだだけで通り過ぎてしまっては、ただの「知識」で終わってしまいます。

人生を変えるのは、知識の量ではありません。
その思想がどれだけ「自分の血肉」になっているかです。

今日は、私も毎日実践している、人生の軸を太くするための「読書の稽古」についてお話しします。

目次

自分を磨くために、夜遅くても本を開く

世界的な経営者でありながら、生涯学びを止めなかった稲盛和夫氏は、読書の重要性をこう説いています。

娯楽としてだけではなく、自分自身を高め、そして磨くために努めて読書すべきだと思います。良い本を読むことを習慣づけて、そこに書かれていることを真剣に吸収することです。
仕事で夜遅く帰宅したあとでも、私は必ず本を読みます。いつもそばに置いてある中国古典や哲学についての本を読むのです。
(稲盛和夫『成功への情熱』より)

夜遅くても必ず読む。
この姿勢は、読書を単なる趣味や娯楽としてではなく、自分自身の魂を研磨するための「不可欠な儀式」として捉えていた証拠です。

一度でできる技はない。身につくまで繰り返す

合気道の稽古において、「一度教わって、すぐにできる技」など一つもありません。

師範の動きを見て、説明を聞き、実際に身体を動かす。
でも、すぐにはできない。
だから何度も、何度も、身体が自然と反応するようになるまで、同じ型を繰り返します。

読書も全く同じです。
一度読んで「いい話だった」で終わらせるのは、道場で技の説明を聞いただけで帰るようなもの。
何度も繰り返し読み、先人の教えを自分の思想の奥深くにまで染み込ませていく。

その「反復」があって初めて、いざという時にその思想が「自分の言葉」として、あるいは「迷った時の瞬時の判断」として、無意識のうちに自然と現れるのです。

本を読むことは、最高の喜びであり最良の学び

私自身、稲盛さんの思想に深く感銘を受け、『京セラフィロソフィ』を16回、松下幸之助氏の『道をひらく』に至っては36回を超えて、日々ページを開き直す稽古を続けています。

これは、新しい情報を得るためではありません。
哲人や先人の最高の教えを身体に覚え込ませるように何度も繰り返し、自分の思想の奥深くにまで定着させるために読んでいるのです。

本を開けば、人類の歴史の中にある最高峰の叡智にいつでも触れることができる。
これほど素晴らしい教材は、他にありません。

本を読むことは私にとって楽しみであり、最高の喜びであり、人生の軸を整える最良の学びなのです。

今日の稽古

今日から、一冊を繰り返し読みましょう。
「この本はもう読んだ」という発想を捨てて、「これだ」と思える一冊を決める。

たとえ1行でもいい。
毎日同じ本を開く。
じっくりと味わい、反復します。

一度読んだ本を、今、改めて磨き直す。

その地道な反復こそが、あなたの人生に揺るぎない「軸」を作ってくれます。
目まぐるしく変わる世間に振り回されそうになっても、あなたの内側には先人たちの知恵が「体得」され、確かな拠り所となってくれるはずです。

人類の叡智を味方につけようとするあなたとともに、私も毎日、読み続けます。
今日も私は、先人の叡智を血肉にするために、同じ一冊を静かに開く稽古を実践する。

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■ この記事を書くにあたって読み返した本

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感想(3件)


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この記事を書いた人

こんにちは。
合気道のまさです。

「本を読むだけで人生は変わる!」をモットーに名著を紹介しています。

私自身、稲盛和夫さんや中村天風さんなどの本を「稽古」のように繰り返し読んだことで、その思想や哲学を、頭だけでなく無意識のレベルで身につけることができました。

このブログでは、名著のエッセンスを、合気道の身体感覚を交えながらわかりやすく解説しています。

私と一緒に、人生を切り拓く稽古を始めませんか。

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