最近、SNSなどでは、人のやっていることに対して外側から「あーだこーだ」と批判する声を耳にすることはありませんか?
安全な場所から、さも簡単そうに正論を振りかざす。
しかし、いざその人が同じ土俵に立ったとき、果たして同じことができるでしょうか。
美しい言葉より、真っ先に取り組む「後ろ姿」
稲盛和夫氏は、人の心を動かす方法をこう説いています。
部下やまわりの人々の協力を得るためには、率先垂範でなければなりません。人の嫌がるような仕事も真っ先に取り組んでいく姿勢が必要です。
どんなに多くの、どんなに美しい言葉を並べたてても、行動が伴わなければ人の心をとらえることはできません。自分が他の人にしてほしいと思うことを、自ら真っ先に行動で示すことによって、まわりの人々もついてくるのです。
(稲盛和夫『京セラフィロソフィ』より)
リーダーは、誰よりも先に泥をかぶる。
その「後ろ姿」にこそ、言葉を超えた説得力が宿ります。
信頼とは、雄弁な言葉ではなく、積み重ねた「行動」の結果として生まれるものなのです。
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安全地帯から「技」は語れない
合気道についても、 SNSでは、達人の動画に対して「あんな動きはおかしい」「そんなことせずにこうすべきだ」と安易に批評する声が溢れています。
しかし、画面越しに語るのは簡単ですが、実際に畳の上で相手の圧力を感じながら、自分の身体をコントロールして技を決めるのは至難の業です。
何年も、何十年も努力を重ねている人に対して、安全地帯から放たれる非難ほど、虚しく響くものはありません。
「まず自分でやってみろ」
その覚悟がなければ、どんなに技術論を語ったところで、それは中身のない空論に過ぎません。
同じ土俵に立ち、自ら汗を流し、痛みを共にする。
その覚悟がある人の言葉だけが、本当の重みを持つのです。
「同じ土俵」に立つ勇気を持つ
仕事でも人生でも、批判を恐れて行動を止めてしまうのはもったいないことです。 逆に、自分が誰かを評価する立場になったとき、自分は「安全地帯」にいないだろうかと問い直す必要があります。
人を変えようとする前に、まず自分が動く。
人に求めていることを、まず自分が体現する。
その「率先垂範」の姿勢こそが、あなたを唯一無二のリーダーへと高めてくれます。
今日の稽古
「全体を見ているということを言い訳にしていないか?」
「最前線で仕事をすることを避けていないか?」
そう自分に問いかけましょう。
指示するだけではなく、自分も身体を動かす。
人の嫌がる仕事に、自ら一歩踏み出してみる。
その泥臭い行動が、本物の信頼を築くのです。
これからも一緒に、この「率先垂範」の稽古を続けていきましょう。
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