「もうダメだ」は「仕事の始まり」。稲盛和夫と合気道に学ぶ、限界を突破する稽古

稲盛和夫

「あの人みたいに才能やお金がないから」
「この条件がそろわない限りできない」……。
ビジネスや新しい挑戦で壁にぶつかったとき、私たちはつい、もっともらしい「できない理由」を探してあきらめてしまいます

今日は、稲盛和夫氏が指摘する「限界の正体」と、武道の中でも習得が難しい合気道の「あきらめない稽古」についてお話しします。
自分で引いてしまった「限界のライン」。それでも前に進むための、静かで力強いヒントをお届けします。

稲盛和夫が説く、限界は「自分がつくった幻」

稲盛和夫氏は、人が物事をあきらめてしまう理由をこのように見抜いています。

うまくいかない人は自ら限界をつくってしまっているわけです。車がなければ商売ができない。百万円の資金がなければ駄目だ、このような限界をつくっているからできないのです。たとえ無一文でもがんばればできる、私はそう思うわけです。
(稲盛和夫『京セラフィロソフィ』より)

稲盛氏は「〇〇がないからできない」というのは自分がつくり出した限界に過ぎない、「もうダメだというときが仕事のはじまり」だと説いているのです。

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合気道が身につかない、とあきらめる前に

この「自ら限界をつくってしまう」という心の動きは、合気道の稽古でも見られます。

合気道は、数ある武道と比べて、最も体得するのが遅く、身につけるのはかなり難しい武道といってもよいでしょう。ちょっと稽古したくらいでは、まったくできるようにならないのです。

ある程度やってみて自分の身体が思い通りに動かないと、多くの人がこう感じてしまいます。
「私には才能がない」
「合気道は私に合っていない」
そして、道場から足が遠のいたり、他のわかりやすい格闘技に関心が移ったりします。

しかし、合気道は型稽古を何度もあきらめずに繰り返すことによってようやく身につくものです。
長い道のりが必要なのです。

ちょっとやっただけで「私には無理だ」と思う必要はありません。
合気道の才能がないのではなく、あきらめず続けることでしか合気道を体得することはできない、ただそれだけなのです。

自分を信じて、愚直に稽古する。

才能の有無や、人と比べることをやめてみましょう。そして、自分の「ほんの小さなできたこと」に目を向けるのです。それは道場でも、職場でも同じです。

「前回よりも、相手と気を合わせることができた」
「今日の打ち合わせは、相手を導きながら結論を出せた」

勝手に「できない」と決めつけず、まず自分を信じる。
特別な才能やセンスなんて必要ありません。

ただ道着を持って道場に向かう。
愚直に稽古を続ける。

そのたゆまぬ歩みこそ、限界を超えていく秘訣なのです。

今日の稽古

今日、「私には無理だ」とあきらめそうになったら、こう自分に語りかける。
「できない理由を探すのをやめて、今日できた小さなことを数えてみよう」

限界をつくっているのは、自分自身です。
「私はまだできるんだ」
そう思って前に進む、そんなあなたの勇気を私は心から応援します。
さあこれからも一緒に、愚直に稽古を続けていきましょう。

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